スマホ依存症防止に♪iPhone&Androidの画面を白黒(グレースケール)にする方法

スマホの画面を白黒(グレースケール)にする4つのメリット

現代病の一種と言っても過言ではない「スマホ依存症」ですが、皆さんは毎日どのくらいスマホを触っていますか?

スマホの利用時間&接触回数は年々右肩上がりと言われており、スマホは確実に私たちの時間と経験を奪ってきます。

なので利用時間の増加に比例して、使う側の「使いすぎ防止策を持つこと」の重要さも増してきています。今回はスマホに標準搭載されている「グレースケール」機能を使う方法と様々なメリットについて解説していきます🎵

そもそもグレースケールモードって何?

グレースケールモードとは、スマートフォンの画面を白黒表示に切り替える設定のことです。普段私たちが見ているスマホの画面は、鮮やかな色でいっぱいですが、グレースケールを利用すると、これらの色がすべてグレーの濃淡で表示されるようになります。

例えば私のiPhoneをグレースケールの設定にすると、こんな感じの見た目になります↓

iPhoneのホーム画面をグレースケールにすると魅力が大幅ダウン

ただ、こう聞くと「何のためにカラフルな画面をあえて白黒にするの?」と疑問に思うかもしれません。現在の私たちのスマホ利用を見ると、色鮮やかな画面は無意識のうちに私たちの注意を引きつけ、それがスマホを長時間使ってしまう一因になっています。グレースケールにすると、このような誘引が減るため、結果としてスマホの使い過ぎを防ぐ助けになります。

グレースケールのメリット➀:スマホの使いすぎ(依存症)を防止できる

わざわざスマホの画面の色彩情報を捨ててグレースケールにする最大のメリットは、「スマホの使いすぎ」いわゆる「スマホ依存症」を防ぐ助けになることでしょう。

今や社会現象ともなっているスマホ依存症ですが、実はスマホ画面上のカラフルな表示は無意識のうちに私たちの注意を引き、特にSNSやゲームアプリなどは色を使ってさらに魅力的に見せています。そしてこの色彩情報が、私たちがスマホから目を離せなくなる一因になっています。

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しかし、グレースケールを使うと、画面全体が白黒表示になります。その結果、アプリのアイコンや通知が目立たなくなり私たちがスマホに対して感じる魅力が減少します。

これは、カラフルなお菓子の包装が目を引くのと同じ原理です。包装が地味だと手を出す頻度が減るのと同じで、スマホの画面から色彩情報が無くなるだけで、スマホへの興味や刺激が大幅に減ります。これは実際に自分でやってみれば身をもって分かると思います。(特に動画やゲームアプリ)

以下は本格的なグラフィックも魅力の人気ゲーム「原神」をグレースケールでプレイした場合です↓

iPhoneのホーム画面

このようにして、グレースケールは、スマホを手に取る回数を減らし、長時間の使用を避けるために役立ちます。また、SNSやゲームに費やす時間が減ることで、他の活動にもっと時間を割けるようになります。

ただし、グレースケールがすべての人にとって有効なわけではないことに注意が必要です。一部の人にとっては、色の情報が重要な場合もありますし、白黒表示が逆にストレスに感じる可能性もあります。ですが、スマホ使用時間を減らしたいと思っている場合は、一度試してみる価値はあるでしょう。

グレースケールのメリット➁:眠りにつきやすくなる

もう一つの重要なメリットとして、グレースケールモードにすることで眠りにつきやすくする助けになります。

これはどういうことかというと、カラフルなスクリーンは私たちの脳を刺激し、特に夜間にスマホを使用する際、その光が私たちの睡眠周期に影響を及ぼすからです。

スマホやタブレット、コンピュータの画面から放出されるブルーライトは、特に睡眠に関連するメラトニンの生成を抑えることが知られています。ブルーライトは、昼間の光に近く、私たちの体内時計を混乱させることがあります。つまり、寝る前にスマホを見ていると、脳が「まだ昼間だ」と勘違いし、なかなか眠れなくなるのです。

夜寝る前にスマホを触ってしまう

しかし、グレースケールを使用すると、画面から受ける刺激が軽減され、眠りにつきやすくなります。色情報が少なくなることで、脳への刺激が減り、リラックスしやすくなるためです。また、画面が白黒になることで、スマホを見ること自体があまり魅力的ではなくなり、自然と使用時間が短くなる傾向にあります。

このような理由から、特に夜にスマホを使う習慣がある方は、グレースケールモードの使用を検討してみると良いでしょう。ただし、グレースケールがすべての睡眠問題を解決するわけではありません。寝室でのスマホ利用はなるべく避け、良い睡眠環境を整えることが大切です。

グレースケールのメリット➂:薄明かりでも画面が見やすくなる(目に優しい)

2つ目のメリットと関連しますが、グレースケールモードにすることで暗い場所や薄明かりの中でも画面が見やすくなるメリットもあります。

カラフルな画面は暗所では特に眩しく感じられ、目を疲れさせやすいものです。しかし、グレースケールにすると、画面全体の輝度が抑えられ、色の刺激が減るため、目に優しくなります。

また、前述した通り、夜間や就寝前にスマホを使う習慣がある人は、画面の明るさと色彩が睡眠の質に影響を与えることがあります。ブルーライトは睡眠に悪影響を与えると言われていますが、グレースケールは色情報を排除するため、その刺激を大きく減らすことができます。

読書や文章を読む際に、カラフルな要素が少ないことで集中力が増し、長文も疲れずに読み進めることができるようになります。薄明かりでの使用時には、画面のコントラストが高まり、文字がより際立つため、視認性が向上します。

このように、グレースケールは目への負担を減らし、長時間の使用でも目が疲れにくいという利点があります。特に暗い場所での使用が多い方や、目の疲れを感じやすい方にとって、この設定は大きなメリットとなるでしょう。ただし、全ての状況でグレースケールが適切とは限らないため、使用環境に応じて適宜モードを切り替えることが推奨されます。


グレースケールのメリット➃:スマホのバッテリーの節約にもなる

スマホを使用する上でよく直面する問題の一つがバッテリーの消耗速度ですが、実はグレースケールモードの利用することによって、スマホのバッテリーの持ちが良くなるという効果もあります。

スマホの画面表示は大きなエネルギーを消費する要因の一つであるため、色を表示する際には特に多くのエネルギーが必要になります。グレースケールモードでは、画面を白黒表示にすることで、この色を表示するためのエネルギー消費を削減できます。

詳しく解説すると、カラフルな画面の場合、各ピクセルを正確に色付けするために複数のサブピクセルが活動しますが、グレースケールではこのような複雑な色の計算が不要になるため、結果としてバッテリーの負担が軽減されます。

もちろん、これによってスマホのバッテリー寿命が劇的に伸びるわけではありませんが、日々の使用においては小さな節約が積み重なり、長期的に見ればその差は無視できないものになります。

また、外出中や電源が確保できない状況でのスマホ利用時にも、バッテリーの残量が心配なときにグレースケールを活用することで、わずかでも使用時間を延ばすことが可能になる点には知っておいて損は無いでしょう。(画面の明るさ調整やバックグラウンドアプリの制限などの設定との併用も有効)

スマホの画面をグレースケールにする方法:iPhone編

最後にグレースケールモードにする方法ですが、iPhone(iOS)の場合、以下のように設定>アクセシビリティから簡単に設定可能です。

1. iPhoneの「設定」のアプリを開いて「アクセシビリティ」 をタップ
2. 「画面表示とテキストサイズ」をタップ
3.「カラーフィルタ」を「オン」にして「グレイスケール」にチェックで設定完了

同じようにオフにすればいつものカラフルな画面に戻ります。

スマホの画面をグレースケールにする方法:Android編

Androidの場合も「設定」から以下の手順でグレースケールモードに切り替え可能です↓

1.「設定」のアプリを開く
2.「ユーザー補助」→「色と動き」→「色補正」をタップ
3. 補正モードで 「グレースケール」を選択
4.「色補正を使用」 をオンにする

「スマホ依存から抜け出したいけど、スマホを完全に使えなくするのはちょっと…」という人は、まずはスマホに搭載されているグレースケールモードの設定を有効にするところから始めてみてはいかがでしょうか。

わざわざiPhoneやAndroidにグレースケール機能が付いているわけですから、今すぐiPhoneやAndroidの設定画面から設定してみて下さい。